徒然なるままに その1 「ゲームジャンルの衰退」について
初めましての方は初めまして、たかピーです。
本日はTwitterなどでしばしば見受けられる「〇〇が衰退したのは〇〇が原因だ!」という議論。これについて筆者が思うことを様々なゲームに絡めながら徒然書いていきたいと思います。
そのゲームジャンルが衰退しないためには競技人口を増やすことは大切ですね。そのためにはどうしても「初心者」、ようは「新規プレイヤー」の獲得が必須になってきます。
仮に1人の人間がゲームを購入し、プレイし始めるとしましょう。その人間はプレイを開始した段階でそのゲームの初心者になります。
その1 初心者お断りゲー
そこで初心者プレイヤーの誰もが躓く大きな壁があります。
『なにこのゲーム!?全く勝てないんだけど!!!!』
例えば『対戦格闘ゲーム』や『対戦パズルゲーム』、『リズムゲーム』などはそれに該当するといわれていますね。
対戦格闘ゲームの歴史はこのゲームから始まった、といっても過言ではないでしょう。『ストリートファイターシリーズ』。
こちらは『ストリートファイターV』リュウの基本コマンド表。
うーん、なにがなんだかわからねえぜ…
筆者はこの手のゲームに関しては全くと言っていいほどのにわかであり、この技表を見ただけでは完全に理解することは不可能である。対戦相手に勝つためには、この表に記載された技コマンドを組み合わせてコンボを繋げて相手に当てることが必須である。
相手の体力を0にした方の勝利。勝利条件は極めて単純だが、その勝利までのプロセスが非常に地道で奥が深いのである。
1.技を覚える
2.コンボを覚える
3.技を出す練習をする
4.技や回避を出すタイミングや相性を見極める。
…等と簡単に書き記したが、これ以上の作業をお互いに練習してくるのだから初心者ほど勝てない事はいうまでもないでしょう。
こちらは『ぷよぷよeスポーツ』、『ぷよぷよシリーズ』も20年以上歴史のある落ち物パズルゲームである。
このゲーム、相手を倒すためには連鎖を組んで妨害する必要があるのだが…
画像の通り、未経験のプレイヤーは「なんやこの連鎖ァ!?」と思わず発狂してしまうような、複雑なパズル操作が必要となるのである。
筆者はDSの作品なら触ったことがありますが、基本である階段積みを覚えるのにかなり手間がかかりました。なお現在、普通に妹に負ける模様。
余りに負けが込んでしまうと人によっては怒りのあまりコントローラーを破壊してしまうかもしれません。
楽しめなくなります。やがてそのゲームを遊ばなくなります。
直接的ではなくともかなりの練習時間をとりますから、長時間ゲームに打ち込むのは難しいでしょう。また同じ工程を繰り返しがちなので地道に取り組める人物がこの手のゲームを続けてる印象です。
年齢層もかなり上30~40代のプレイヤーも多いそうです。
その2プレイヤーの質
ネット上で活動しているとしばしば目に飛び込んでくるのが、そのゲームのプレイヤーの質、即ち民度についての話。
暴言、煽り、誹謗中傷、その他さまざまな迷惑、害悪行為などプレイヤーのマナーが問題となるケースがある。
ボイスチャットでチームの連携をとるFPSやTPSと呼ばれる『シューティングゲーム』が該当するでしょう。
『CODシリーズ』最新作『CALL OF DUTY BLACK OPS 4』通称CODBO4と呼ばれているこちらのゲーム。
ゲーム内ボイスチャットで罵詈雑言が飛びかうのが茶飯事、強武器を使ったり、死角に隠れて後ろからキルをとれば『芋ってんじゃねえ雑魚が!!』と相手の罵詈雑言が飛んでくる。ヤ〇ザ何かですか?
晒し行為も行われており、気に食わなかったプレイヤーはネット上にIDや画像を晒されるのだ。
味方チームを組んでいても晒されたりするのが怖いところ。
このシリーズも10年以上続編が出続けており、昔からやってるプレイヤーからしてみれば日常かもしれない。
ですが始めて間もない初心者にしてみれば
『ふぇぇ…暴言怖いよう…晒されるの怖いよう、辞めたいよう…』
と、幼女のように怯えるのは間違いない。
あかの他人とはいえ人同士ギスギスしますし、お互い怒りながらのプレイって精神衛生的に絶対悪いです。
それも相まってか「そんなの気にするか!雑魚!」と勝ち気な性格の持ち主が多いですね。悪くいえばイキリなんだが…
その3クソ環境
こちらは本格スマホカードバトル『Shadowverse』。
現時点でサービス開始から2年半と、歴史も浅いゲームではありますがこの短い間に黒歴史が存在しています。
それが2017年6月末に追加された第5弾カードパック『ワンダーランドドリームズ』環境での出来事。
先攻1ターン目、この時点で既に勝負は決着したも同然です。は?
ニュートラルヴァンパイアという名称のこのデッキ。画像の手札の並びは界隈でゴブリントーヴゴブリーアリスと呼ばれ先攻でこの並びが決まればほとんどのデッキに勝てました。この後にバフォ倉木まで繋がるが…
当然みんな使用するので環境初期から弱体化するまで殆どニュートラルヴァンパイアしか環境で見かけませんでした。
結果、多数のシャドバ引退者を出し、前環境からヘイトを貯めていたバハムートの能力やミラーマッチの多さからメンコバース、エロメンコのレッテルを張られることになった。
それから1年半が経ち対戦環境が改善された現在でも未だ汚名を引きずっているのは言うまでもない。
私も現在進行形でプレイしていますが、もはやシャドバをクソゲーと認めている人やカードイラストに発情している人が多いです。
まとめ
実はここまで紹介してきたゲーム、みんなeスポーツとして競技シーンのあるゲームなんですよね。
衰退が騒がれているゲームほど競技人口が多いのではないか?というのが筆者の考え。
そもそもある程度の競技人口がなければeスポーツ大会なんて開かれませんからね。
eスポーツとして数々の大会が開催されるともなれば、その界隈を盛り上げようとする動きがあるのは必然でしょう。
確かに競技人口が減っているゲームも多いです。各ゲームがそれぞれeスポーツで盛り上げようとしている昨今、競技人口の奪い合いが起きているのも事実だと思います。
現代社会が抱える少子高齢化の影響も大いにあると考えられます。普通のスポーツだって競技人口の減少に悩まされてますからね。
ほんの数十年前は気持ち悪いオタクの趣味として煙たがられていたゲームも今ではスポーツと肩を並べられる立場まで成長しつつあります。
せっかく同じスポーツを名乗っているんですから初心者お断りゲーなら初心者に手厚く、プレイヤーの質が悪いのならスポーツマンシップに則ったプレイを心掛け、クソ環境ならプレイヤーが納得できるルール作りを、それぞれの分野で自分が出来ることを精いっぱいやっていくのが理想かなあ、と。